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大反響、東急池上線「一日フリー乗車デー」はこうして生まれた。

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2017年10月9日、東急池上線沿線の街は、「天と地が引っくり返った」と地元の方々が驚くくらい、これまでにない盛り上がりを見せました。テレビ番組からウェブの記事まで、さまざまなメディアで取り上げられ、Yahoo!のニューストレンドでも全体の8位に入りました。

実は、こうした社会現象の裏には、池上線の「沿線」を、プレイス単位としてブランディングしていく計画がありました。第4回では、瀬戸内に続く事例紹介第2弾として、池上線沿線のプレイス・ブランディングを取り上げます。

課題は、認知が低く、イメージが曖昧なこと

東急池上線は、五反田~蒲田間を走る全長10.9キロで15駅からなる3両編成の路線です。ブランド調査※1によると、池上線の認知率は、54.3%と低く、イメージは曖昧でした。繁華街である五反田や蒲田、自然豊かな洗足池、高級住宅地の久が原、商店街で有名な戸越銀座、歴史を感じる池上など、多様な個性を持った駅で構成されており、統一的なイメージを持っていませんでした。

そこで、私たちは、池上線の認知を上げ、沿線全体のブランドイメージをつくっていくことを目標に掲げました。そうすることで、来訪者が増え、地元の方々に誇りが生まれ、さまざまなお店の出店などによって、地元経済が活性化し、やがては住みたい街として発展していく好循環が生まれると考えたのです。

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