お題を疑うチカラ
秋田の知り合いから頂戴した「自家製の小茄子漬」をポリポリかじりながら、ようやく明治学院大学春学期期末試験の採点をし終わりました。
実は今回、学生さんに問題を発表してから試験まで、一カ月近くの猶予を与えました。その間、いろいろ調べたり、相談したり、悩みまくったハズ。履修確定後の、学期を通じたクラスの平均出席率は88.5%。A3用紙に表裏、びっしり記述された解答用紙109枚。一枚一枚、学生さんの顔を思い浮かべつつ拝見しました。
今年の問題は「新しい『港区のお土産』を提案してください」というもの。実はこれ、例年より難しくしてあります。ポイントは、東京土産や東京タワーのお土産はあっても、「港区の土産」なんて存在しないこと。そもそも「港区の土産」って何なのか?何のために必要なのか?誰が求めているのか?そもそもの出発点から悩まなければならない構造になっています。
彼らが世の中で現実に出合う「問題」の多くは、実はこういったツッコミどころ満載だったりするにもかかわらず、大学の試験はたいてい、そのあたりをきちんと整理した純粋培養だったりするので、今年はあえて彼らに「お題を疑うチカラ」も求めたのです。
例えば湯浅さんは、それを「行政がビジョンを実現するための手段」と位置付けました。
港区には「訪れたくなるまち、憧れの港区 ~人、まち、文化の交流を生み出
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