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韓国も超少子化に悩んでいる、本当の少子化対策とは — 荻野 義彦

経済ニュース
本誌8月28日号に長谷川良氏の『危険水域に入った韓国の「少子化」』という記事があり、興味深く読みました。というのも日本でも「少子高齢化」が将来にわたっての大問題とされていながら、日本の隣国の韓国での子ども事情については殆どと言っていいくらい報道されず知られていないからです。
記事によると先進国の中で韓国は合計特殊出生率が1.17で最低だという。少子化が進む日本はそれでも韓国を上回る1.44。韓国の人口減が急速に進んでいると思われます。韓国では「超少子化国なのです。
釜山大学のアン・ギョンシュク教授の「韓国の子ども観の歴史的考察」を読みました。韓国では古代神話で「子供は未完成の存在ではなく、宇宙的存在」とされていたそうです。その後儒教や仏教の影響を受けて、近代には「子供は親の所有物でも、社会の所有物でもなく、子ども自身の存在であり、自由の存在である」とされていました。しかし、近代教育が普及するとともに勉強する存在、産業社会が要求する人材になることを求められるようになったという。
日本と似ているところも違うところもある。日本は古代は「子宝」という点から授かったものという思想がありました。その後やはり韓国と同じく仏教と儒教の影響で、立派に成長し親に孝行する子がいい子とされていたようです。
明治維新後は「富国強兵」「殖産興業」のスローガンのもと、産業や兵力として役立つ人材が教育の役割とな

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