何と熱い本なのでしょうか。ページを開くと、そこから沸騰した水蒸気がシューシュー吹き出してきそうな、注意しないとヤケドしてしまう作品です。
タイトルからして「死ぬこと以外かすり傷」と過激。
さらに文中には
「上司に許可を求めながら歴史に名を残した人はいない」
「正しいことよりも楽しいことを」
「球拾いをコツコツ続けてもプロにはなれない」
「スピードは熱を生み、量は質を生む」
「暇な人間は思考停止したまま慣習を踏襲する」
「ピカソは何で天才なのかわかるか?多作だからだ」
「量だけは裏切らない。誰よりも動け」
と、箕輪氏の仕事に対するスタンスが、巧みな例え話と体験談によって明快に示されています。
一見、若者の暴論のようにも見えますが、冷静に考えれば、真っ当なのは著者の箕輪氏の方です。それを苦々しく思う方が、既に時代に取り残された過去の価値観に毒されているのです。
今の日本は、価値観の大転換期です。コンセンサス重視で、失敗しない方法ばかり考える。そんな今までのやり方よりも、失敗を恐れず、スピードを重視して、既存の価値観の枠から外れることを気にしない。そんなやり方の方が成功の可能性が高まっているのです。それに気が付いている人たちは、既に行動を始めて成果を出しています。
天才編集者として華々しく活躍する箕輪氏ですが、最初から業界の花道を歩いて来たわけではありません。大学時代は昼から酒に溺れ、最
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