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世襲議員の是非を論ず

来月20日投開票の自民党総裁選を巡っては、様々な観点から色々な指摘が行われています。直近では、世襲という切り口での論も見られました。それは例えば『総裁選で一騎打ち!安倍首相と石破氏を徹底比較 同じ世襲も「陽」と「陰」』(18年08月20日) あるいは「総裁候補も派閥会長も皆世襲の異様」(18年08月15日)といった記事を指します。6年前争われた自民総裁選も5候補全てが、世襲政治家でありました。
また、此の15年程度の間に同党が輩出した内閣総理大臣を見ても、小泉純一郎さんは三代目、福田康夫さんは父親の赳夫さんが総理になりましたし、麻生太郎さんは祖父が吉田茂さんです。そして、現総理の安倍晋三さんは通産・外務・農林の各大臣や自民党の要職を歴任した晋太郎さんから始まって二代目で、元総理の岸信介さんも親戚関係になります。
更に、「昨年10月の衆院選の小選挙区当選者のうち、自民党は世襲議員が33%(218人中72人)を占め、立憲民主党の10%(20人中2人)などを大きく上回った」わけですが、こうした類の現況を如何に捉えるべきでしょうか。
先ず実際問題として、現在も選挙で勝つ為には昔から言われているような「ジバン、カンバン、カバン」が必要であって、選挙には多額のお金が掛かり、様々な良い意見・政策を持っていても直ぐには受け入れられないといった現実が常にあります。連綿と続く既存の仕組みを抜本的に変革

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