画像は筆者が撮影したもの
モノが増え、仕事が遅れる元凶は、<先送り><何かあったら><もったいない>と考える一連の思考の流れ。これが、仕事の詰まりを生んでしまう。「デスクの上には進行中の仕事の書類だけを置く」「書類は基本的に読み終えた瞬間に捨てる」「名刺をとっておく意味はない」など、いまは仕事でのムダを無くすことが求められている。
今回は、やましたひでこ(著)『捨てる。引き算する勇気』(幻冬舎)を紹介したい。言わずと知れた「断捨離」の提唱者である。余計なモノを減らし、余計なコトを減らし、余計なヒトを減らすことで余力が生まれる。「断捨離」を日常に落とし込む方法とはなにか。
「断捨離」は捨てることではない
著者が、「断捨離」を世に問ったのが9年前になる。この9年間、「断捨離」を出版というカタチで、初めて世に問いかけて以来、周囲の「捨てる」行為への無理解と抵抗の中を、ずっと歩いてきたと回想している。「断捨離」のカリスマとして、多くのメディアにも露出しながらも、著者は「断捨離」を提唱したことに苦しんでいたのである。
これは何に起因するのか。筆者なりに解釈してみたが、それは間違った「断捨離」の流布ではないかと推測する。たとえば、一般的に「断捨離」はどのような意味で解されるのか。おそらく、多くの人が「捨てること」と答えるだろう。テレビや雑誌などでも「断捨離」のことを、「捨てる」という意味で使っ
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