オーストリアのクルツ連立政権の閣僚の1人、カリン・クナイスル外相(53)が18日、同国南部シュタイアーマルク州で結婚式を挙げる。その式にロシアのプーチン大統領が招かれたというニュースが流れると、外相のプライベートな結婚式が俄かに政治問題となってしまった、という「話」をする。
河野外相と会談したクナイスル外相(2018年7月、ウィ―ン外務省内で撮影)
「外相の結婚式になぜプーチン氏が招かれたのか」、「ウクライナ問題ではロシアとウクライナの調停外交を行ってきた。オーストリアの中立主義はどうなるのか」、「オーストリアは今年下半期の欧州連合(EU)議長国だ。外相の個人的なイベントとはいえ、オーストリアの議長国としての信頼性を失う」等々、議論を呼んだわけだ。
猛暑に苦しむ日本の読者にとって、どうでもいいような話だが、①政治家の結婚式が如何に政治問題となるか、②プーチン氏が欧州でどれほど警戒されている政治家か、という事実を理解するために、クナイスル外相の結婚式をめぐって飛び出したさまざまな反応をオーストリア通信(APA)を参考に読者に報告する。
クナイスル外相はアラブ語が堪能な外相で有名であり、中東問題に精通した専門家として知られてきた。その才媛にオーストリアの極右政党「自由党」が外相ポストをオファーしてクルツ連立政権に招いた。クナイスル外相は一応、無党派閣僚といわれるが、実質的には「自由党」
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