われわれはすでにロボットが蹴られたり邪魔されたりするのをみて見て気持ちをかき乱されてきた。たとえそのロボットがいかにロボット的な外観であってもやはりかわいそうだと思ってしまうのだから、ロボットの表情が人間そっくりでアイコンタクトを続ける能力があったらもっと厄介な事態になるだろう。ましてロボットをいじめるとそれに応じた表情をするのであればなおさらだ。そうは言ってもこれがわれわれが選んだ未来なのだから止むえない。
SEERは感情表現シミューレーション・ロボット(Simulative Emotional Expression Robot)の頭文字で、 今年初めにバンクーバーで開催されたSIGGRAPHで発表された。このヒューマノイド・タイプの小さな頭部の製作者は日本のアーティスト、藤堂高行(Takayuki Todo)氏で、 直近の人間とアイコンタクトをとり、その人物の表情を真似することができる。
それだけ聞くとさほど革命的には聞こえないかもしれないが、高いレベルで実行するための仕組みは非常に複雑だ。SEERにはまだ多少の不具合はあるものの、これに成功している。
現在SEERロボットには2つのモードがある。イミテーション・モードとアイコンタクト・モードだ。どちらも近くの(あるいは内蔵の)カメラの情報を利用し、人間をトラッキングし、表情をリアルタイムで認識する。
イミテーション・モードで
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