陸自のMCV(最新型機動戦闘車)=陸自公式YouTubeより:編集部
兵器の性能というものは相対的なものです。
旧式兵器でも相手がそれ以上の旧式だったり、持っていなければそれでいいわけです。
例えば南アフリカのオリファント戦車。元々大戦中に開発されたセンチュリオンです。
これで現在も問題がない。なぜならば、かつて周辺諸国はT-55やT-62であり、105ミリ砲を搭載するなどの近代化を受けたオリファントは圧倒的な強さを発揮しました。
オペレーションモジュラーでは南ア国防軍は90ミリ砲搭載のラーテル装甲車で戦って、圧倒的な勝利を収めています。これは相手が旧式戦車で、練度も低かったからです。現在も南アの周辺諸国に3.5世代戦車もなく、また高い脅威となる仮想敵国も存在しません。
翻って我が国ですが、90年代初頭にソ連が崩壊したので、90式戦車ですら必要なかったわけです。
実のところ、最盛期のソ連ですら日本への本格的な侵攻する能力はなく、そのような計画も存在しませんでした。そのソ連が崩壊したのであれば尚更です。周辺諸国も同様です。
ところが陸自は90式を量産、あまつさえ更に新型で、90式と大同小異の10式まで、開発して、その上に戦車定数削減のためか、「装輪戦車」である機動戦闘車も開発、量産しました。これに数千億円のコストが掛かっています。
ですが、防衛大綱にあるように、我が国に大規模な上陸作
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