伝統芸能「歌舞伎」のマインドを現代に。インパクト大のポスターを生んだクリエーターたち
日本の伝統芸能である歌舞伎。400年以上の歴史を持つとされ、今も続く大切な日本の文化ですが、一方で、日本人の中でも歌舞伎を詳しく知らない人、見たことのない人が増えています。
現代の人たちに、歌舞伎の良さや本質を知ってもらいたいー。そんな取り組みが国内で増える中、昨年つくられたポスターが注目を集めました。それは、日本の伝統文化が集まる京都で行われた「歌舞伎のモノコト展」のポスター。受け継がれてきた伝統は崩さず、一方で大胆な色使いや印象の強いデザインを凝縮した作品は、関わったクリエーターが「歌舞伎の本質とは何か」を追求した結果だったといいます。
ポスターは、広告賞のD&ADイエローペンシル、ONESHOWゴールド、NYADCゴールドを受賞。海外にも認められた作品は、どのようにして生まれたのでしょうか。アートディレクターの堤裕紀氏(電通 第4CRプランニング局)と、コピーライターの檀上真里奈氏(電通 第2CRプランニング局)に制作の裏側を聞きました。
左:檀上さん、右:堤さん
すべての軸は、「歌舞伎」が持っていた、もともとのマインド
ー「歌舞伎のモノコト展」のポスターは、D&ADを受賞するなど、海外でも高い評価を受けました。制作者として、この反応をどう感じていますか。
檀上:もともとこのポスターは、歌舞伎をあ
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