好意を持たれたければ、相手に小さな親切を頼もう!
ある人に気に入られたい時、多くの人たちは相手が好むことをする。
贈り物を送ったりお金を貸したりするのは、その典型だ。
ところが、かのベンジャミン・フランクリンは正反対のことをやった。
議会でフランクリンを激しく非難した人物に対し、フランクリンは「あなたの本を貸してくれないか」という手紙を送った。
手紙を出してから二度ほど相手から本を借りたところ、相手の態度は一変し、フランクリンに好意を寄せるようになった。
世に言う「フランクリン効果」というもので、「本を貸すという親切な行為」と「それまでのフランクリンに対する敵対心」が矛盾して認知不協和を起こし、感情を行為に合わせることによって不協和を解消するというものだ。
一言で言えば、親切な行為を行うと、相手に対して「好意」を抱くという心理的効果だ。
逆の場合も同じで、自分が誰かに親切な行為をしていると、いつの間にか相手に好感を抱くようになる。
気分が塞いでいるときに、意図的に笑顔をつくって鼻歌を歌えば、自然に楽しい気分になってくるのと同じだ。
人の感情を変えるのは難しいが、簡単な行動を起こさせるのはさほど困難なことではない。
オフィスであれば、「ちょっとペンを貸してくれない?」とか「その資料、今使っていないなら見せてくれない?」というふうに、簡単な頼み事ができる。
相手に負担を与えない「親切な行動」を起こさせれば、相手のあなたに対する感情は
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