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集中豪雨の原因は地球温暖化か

経済ニュース
最近の集中豪雨について「地球温暖化が原因だ」という話がよくあるが、本当だろうか。これについては国連のIPCCが、2011年に気候変動への適応推進に向けた極端現象及び災害のリスク管理という報告書を出し、熱帯低気圧(台風や集中豪雨)については、次のように書いている。
いくつかの地域では、激しい降雨の発生数に統計学的に有意な傾向が出てきている。発生数が減少している地域よりも増加している地域のほうが多い可能性が高い。但し、これらの傾向は地域間及び地域内でのばらつきが大きい。これまでの観測能力の変遷を考慮すると、熱帯低気圧活動について、観測されている長期的な増加はいずれも、確信度は低い。
日本語としてわかりにくいが、要するに熱帯低気圧が地球温暖化によって増えたとはいえない(確信度が低い)ということだ。日本についても2017年までの台風について、気象庁は次のような図を示している。
これを見ると、熱帯低気圧の発生の頻度はほぼランダムであり、最大値は1960年代に記録している。地球温暖化が起こっていることは間違いないが、熱帯低気圧などの「異常気象」が増えたという確信度の高い証拠はないのだ。
今のところ明言できるのは、潮位が上がったことだ。今世紀末までに海岸線が数十cm上がることも確実に予想できる。それ以外の気候変動は(起こるかどうかも含めて)きわめて不確実だ、というのがIPCC第5次報告書の結論

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