佐藤オオキさん、「ビジネスデザイン」ってなんですか?
世界中から注目されるデザインオフィスnendo代表佐藤オオキ氏。昨年、そのnendoと電通が協業し、合弁会社「cacdo」が立ち上がりました。cacdoでは、企業や組織のビジネス課題を解決する「ビジネスデザイン」を主領域としています。
佐藤氏と、cacdoの代表である電通の増田哲氏に、nendoと電通の協業がどんな新しい価値を生むのか聞いてみました。
nendo佐藤オオキ代表、cacdo増田哲代表
Q.なぜnendoは、電通と組んで会社をつくったのでしょうか?
佐藤:もともとnendoはプロダクトやグラフィックデザイン、空間デザインを主軸に手掛けていたんですが、より経営層に近いところからの相談が増えてきて。商品やパッケージのデザインではなく、「社員の士気を高めたい」「外からの会社の見られ方を変えたい」など、デザインという手法をもうちょっと深く経営の中に取り入れたいという依頼がここ数年で多くなってきたんです。
増田:そうした経営や事業の課題解決を、cacdoでは「ビジネスデザイン」と呼んでいます。
佐藤:そして例えば「会社自体をブランディングしたい」といった大きな課題の解決には、継続的な体制を構築することが必要になってくると考えています。せっかくブランディングを担当しても、契約期間が終わればもう関われない。
そんな中で、あ
コメント