サービス業や小売業など安価な商品・サービスを提供している企業の多くは、「従業員の人件費を抑えることが競争力につながる」と信じているだろう。だが、低賃金でキャリアの先が見えない従業員が熱心に働くわけがない。実際、現場では離職が止まらず、管理職がその対応に追われ、本来の業務に集中できていない。本論考は、そんな企業に対して、低賃金のオペレーションを根本から見直して従業員への投資を増やし、従業員重視の「よい職場」を実現することこそが企業の成長につながると説く。スペインのスーパーマーケット・チェーン最大手メルカドーナの事例を中心にそのエッセンスを記す。
Source: ハーバード
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