日銀・黒田総裁(日銀サイトより:編集部)
国民は喜び日銀は悩む
新聞を読んでいて、しばしば目につくのが、黒田日銀総裁が苦悩の色を浮かべている写真です。浮かぬ顔というか、かつては自信満々だったのに、悄然とした顔つきに変わっているのです。金融政策で物価をどうにかできるはずだというのは思い込みで、間違いだと気づいたからでしょう。
多くの国民は今の物価状況を歓迎しています。間違いだったとしても総裁は悩まなくてもいいのです。悩むとすれば、異次元金融緩和、国債の大量購入にストップをかけられない、だから政権は財政再建に本気で取り組まない、金融の正常化で米欧に遅れをとっている。将来、どういうことなるのか。これが総裁の苦悩の理由なのでしょう。
日銀は物価が上がらない原因をあれこれ探るのに必死です。総裁は6月の記者会見で、「Eコマース(ネット通販)の普及により、消費者はネット上で全世界のモノやサービスを比較して購入できるようなった。アマゾン効果とも呼ばれ、価格上昇が抑制されている」と、強調しました。原油の下落を強調していた時期ありましたね。最近はネット通販です。
ネット通販も気に入らない
消費者物価上昇率は3月の0.9%から、4月の0.7%に低下しました。日銀は「実店舗を持たずに、商品を安く販売できるネット通販は、今後も伸長するので、物価目標の2%の達成は難しい」との見方です。ネット通販で安く手に入る
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物価停滞をなぜ嫌う日銀の錯誤
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