ストーリー的プレゼンの実例①
ストーリーのエッセンスを短いプレゼン等に組み込む方式についてが、前回一般論を解説した。
「絶体絶命ピンチパターン」、「聞き手に解決能力があること」、そして「大義があること」の3つの要素を組み込むことだ。
今回は、この3つの要素で実際のストーリー的プレゼンを分析する。
デニングによる世界銀行でのプレゼンで音声配信と重複するが、ストーリー的プレゼンの代表格ということでご容赦いただきたい。このURLで音声配信にアクセスできる。
世界銀行にナレッジ・マネジメントを導入しようとしたデニングは、数字を使おうがパワポを使おうが組織内の同意を得られなかった。
捨て鉢になったデニングが語ったプレゼンが以下のものだ。
95年6月、ザンビアの小さな町で活動する医療関係者が、アメリカ国立疾病予防センターのホームページにアクセスし、マラリアの治療に必要な情報を入手しました。
これは、世界最貧国の一つであるザンビアの、首都から600キロメートルも離れた小さな町で起こった出来事です。
その点について思いをめぐらせてみて下さい。
ここで我々が最も注目すべきことは、世界銀行がこの件にまったく関与していないということです。
貧困対策に対するさまざまなノウハウを持っているはずの我々が、何百人にも及ぶ人々にその知識を提供する機会すらないのです。
今後我々は、どのような組織になるのでしょうか?
「絶体絶命のピンチ」は、「
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