ad-fusion(アドフュージョン)〜広告とテレビの未来を変える〜
今回から2回、われわれ電通アドフュージョンチームが開発した広告手法「ad-fusion(アドフュージョン)」についてお話しいたします。
第1回は、まずアドフュージョンとは何なのか?を中心にこの仕組みの考案者の一人である僕、中尾孝年が解説します。第2回は、この手法をテレビドラマで実現した史上初のアドフュージョンドラマ「名探偵コジン」の話を、ドラマの企画制作でご一緒したフジテレビのガリタPこと明松功(カガリイサオ)さんとの対談形式でお送りします。
広告は、メインコンテンツに間借りしている存在
残念ながら広告はメインコンテンツではありません。「メインコンテンツ=その人が見ようと思っているもの」と定義すると、広告は必ずメインコンテンツに間借りして割り込んでくる形で存在しています。
景色を見ようとしているところに割り込むのが看板、記事を読もうと思っているところに割り込むのが新聞広告、番組を見ようと思っているところに割り込むのがテレビCMという具合です。この「広告はメインコンテンツではない」という広告の性質上当たり前の前提に疑問を抱いたことがアドフュージョン発想の第一歩です。
なぜ広告は面白くする必要があるか?
プレゼンの席では、「面白くてインパクトがあります」とか「一度見たら忘れられない面白さです」なんて説明をすることがよくあります。これはもち
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