IBMと米国エネルギー省(DoE)のオークリッジ国立研究所(Oak Ridge National Laboratory、ORNL)は6月9日(米国時間)、同部門の最新のスーパーコンピューターであるSummitを発表した。IBMは、サミットを現在「世界で最も強力でスマートなサイエンススーパーコンピューター」であると主張しているが、そのピークパフォーマンスは毎秒20京回の計算(200ペタフロップス)という驚くべきレベルに達する。このパフォーマンスによって、今月末に発表されるスーパーコンピュータートップ500ランキングでは余裕のトップとなる筈だ。それはまた、2012年以来初めて、米国を拠点とするスーパーコンピューターが首位になるということを意味する。
Summitは数年前から稼働しているが、現在4608台の計算サーバーに、それぞれ22コアのIBMPower9チップを2個、そしてNvidia Tesla V100 GPUを6個搭載している。合計では、システムには10ペタバイトを超えるメモリが搭載されている。Nvidia GPUの存在を考えると、オークリッジ国立研究所で通常行われるエネルギーや先進素材の研究に対するハイパフォーマンス計算に加えて、このシステムが機械学習や深層学習アプリケーションに利用されることは意外なことではない。
IBMがSummitの元請け業者となり、Nvidia、Red
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