たとえばそれが「食べ物」なら、初めて口にするものであっても「どんな材料を使ってどんな味付けをしているか」で食べる前からなんとなく味の見当が付くことがある。しかし人生はそうもいかない。実際に経験してみないとわからないことが多く、特に「辛さ」や「悲しみ」はその典型だ。
筆者が実際に経験してみて「こんなに辛いなんて!」と泣いたのはつわりである。不妊治療で体外受精までして宿った命。大変有難いことだというのは揺らぎようがない。しかし、初めて体験するこのつわりは尋常じゃない苦しみだ。というか、妊娠を目指していたものの、セットでやってくるつわりに関しては、もう完全にナメまくっていたのである。
重い全身倦怠感・吐き気・その他様々な苦痛が24時間×何日も続き、終わりが見えない(現在も継続中)。いつしか電車に乗れなくなり、近所のスーパーに行けなくなり、ついには徒歩3分の「やよい軒」にも行けなくなってしまった。あまりに辛すぎて「これがもし治らない病気だったら」と想像し、恐怖を感じるほどだった。(文:みゆくらけん)
「離婚の手続き」「アラフォー独身への世間の目」
Source: キャリコネ
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