今週初め、マイクロソフトはプロジェクトNatickの第二段階を実行した。これは、海中に大規模なデータセンターを設置し、そのメリットや問題を検証するという実験だ。チームは、サーバーがぎっしり詰まった輸送コンテナほどのサイズのタンクをオークニー諸島沖に沈めた。今後数年間そのままにして、果たして将来のデータセンターとして有効な手段となるかどうかを見極める。
もし水をラップトップPCにこぼしたことがあるのならわかるかと思うが、当然ながらコンピューターと水というのは相容れない。だからサーバーの列を水中に置くというのは、奇妙なアイデアのように思える。しかし、マイクロソフトリサーチのBen Cutlerが、サーバーを設置するのに海底がうってつけの場所である理由を説明してくれた。
Cutlerいわく、ほとんどの人が海から200キロ以内の場所に住んでいる。そしてマイクロソフトはこれまで、多くの人が住んでいるところの近くにデータセンターを設置するというクラウド戦略をとってきた。再生可能エネルギーを作り出す大規模な風力発電施設が近くにあり、海中に設置することで冷却面で明らかにメリットがある(冷却コストはデータセンターを維持する上で大きなものだ)今回の取り組みは、理にかなっている。
私がCutlerに今回のプロジェクトの発端について尋ねると、彼は「マイクロソフトは、クラウドにかなりのエネルギーと時間、そ
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