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人を超越し、天と対峙する

アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)さんの言葉に、「他人から良く言われる時、実際には何もよくない。お前たちはダメだなと言われる時、結構良いんじゃないかな。こういう心理で今まで走り続けてきました」というのがあるようです。私の場合はと言うと、常に見るのは人でなく天であります。これまで、唯々自分の良心に顧みて「俯仰(ふぎょう)天地に愧(は)じず」の精神の基、世の毀誉褒貶を顧みぬよう努めてきました。
それは正に『孟子』にある有名な孔子の言葉の如く、「自ら反(かえり)みて縮(なお)くんば、千万人と雖(いえど)も吾(われ)往(ゆ)かん」という世界です。何事においても何時も己の確固たるものを持ち主義・主張・立場を明確にし、自分の良心に恥じないような生き方を貫き通すことが大事だと思ってきました。
『論語』の「為政第二の二十四」に、「義を見て為(せ)ざるは、勇なきなり」という孔子の言葉もありますが、私が中国古典とりわけ『論語』から学んできたのは、筋を通し義を貫くという生き方です。如何なる事態に直面しようともそうした姿勢を決して崩さず、世の様々な評判を一切気にせずに、自分が正しいと信じた道を勇気を持って突き進んできたつもりです。
もちろん人夫々の考え方や人生観で生きたら良いとは思いますが、そもそも人から良く言われようが悪く言われようが人の言など気にしていても仕方がないと思います。何故なら、嘗てのブロ

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