1日の終わり、忙しかった今日を思い出しながら湯船に浸かると「あ“ぁ~」と声にならない声が漏れる。思うに、日本人の8割は風呂好きではないだろうか。
どの家にもほぼ湯船があるし、近所に1つはスーパー銭湯などの公衆浴場があるはずだ。公衆浴場や温泉には、小さなおこさまからご老人まで老若男女が足を運んでいる。
シャワー中心の海外と比べると、この状況はかなり特殊なものと言える。
公衆浴場のなかで最も身近なものといえば銭湯だが、最近では施設の老朽化や経営者の高齢化に加え、後継者不足も重なって次々と街から姿を消している。
その一方、若者の間で銭湯は静かなブームになっていて、なかには番頭になって銭湯の経営を行っている人もいるという。
川口市の『喜楽湯』(きらくゆ)で働く湊研雄(みなと・けんゆう)さんも番頭の1人。話を聞いてみると、湊さんは番頭だけでなくお笑い芸人としても仕事をしているという。
「銭湯の番頭」と「お笑い芸人」、一見無関係に思える2つの仕事を、湊さんはなぜ掛け持ちしているのだろうか?
<プロフィール>
湊研雄(みなと・けんゆう)26歳
銭湯『喜楽湯』番頭・お笑い芸人
静岡県浜松市出身、都内をはじめ県外の銭湯(約200軒)に足を運ぶ銭湯好き。京都の「サウナの梅湯」を経営する湊三次郎の弟で、自身も上野の『寿湯』など、様々な銭湯仕事に従事してきた。お笑い芸人としても活動している。
お湯と、お
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