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イタリアとスペインの政治リスクが後退、リスク回避の巻き戻しに

経済ニュース
五つ星運動公式Facebookより:編集部
イタリアのマッタレッラ大統領は31日に大学教授のジュセッペ・コンテ氏を次期首相に任命した。同氏が提出した閣僚人事を大統領が承認。コンテ氏を次期首相に推薦していたポピュリズム(大衆迎合主義)政党「五つ星運動」と極右「同盟」による連立政権が近く正式に発足する(日経新聞)。
イタリアの五つ星運動は政権樹立の争点となっていた経済相の人選でも妥協点を探り、ユーロ懐疑派のサボナ氏擁立を断念する構えを示し、あらためて新政権樹立を模索する動きを示した。五つ星運動と同盟は連立政権樹立で合意し、経済相のポストに経済学教授のジョバンニ・トリア氏を起用することで、ジュセッペ・コンテ氏が首相に再指名され、サボーナ氏は欧州担当相に就く見込みとされている。
これを受けて約3か月にわたるイタリアでの政治空白が解消されることになる。市場ではリスク要因としていた総選挙の可能性も後退した。連立政権はひとまずユーロ離脱に向けた動きを封印するとみられるが、財政拡大への懸念は残る。現実的な政策を取ることができるのかという不安はあるが、いったんイタリアの政局への懸念は後退した。
そして1日にスペインの下院、国民党のラホイ政権に対する内閣不信任案の採決があり、賛成多数で可決された。最大野党の中道左派・社会労働党のサンチェス書記長が首相に就き、7年ぶりの政権交代となった。
イタリアの新政

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