地域創生の鍵を握る「プレイス・ブランディング」とはなんぞや?
「プレイス・ブランディング」とは、地域創生のための新しい概念です。日本では、「地域ブランド」「地域ブランディング」という用語が盛んに使われますが、この場合、「産品の開発」を示すことが多く、地域の課題解決には不十分なケースが多々見られます。
そこで必要となるのが、「“場所”をブランディングする」という考え方。私たちは、海外で生まれたプレイス・ブランディング理論に地理学の知見を取り入れて、日本の複雑な課題を解決する、日本発・日本独自のプレイス・プランディング・メソッドを開発しました。
国内諸地域の悩みを解消すべく生み出された、まったく新しいプレイス・ブランディングの考え方とは―? 概念や手法、成功事例などを、私、若林宏保の著書『プレイス・ブランディング “地域”から“場所”のブランディングへ』を基に、全5回の連載コラムでご紹介します。
地域活性化はジレンマだらけ!?
プレイス・ブランディングとは、柔軟な単位で場所を設定し、民間企業、行政、市民が一体となって、持続的に“プレイス(場所)”をブランディングしていくというす考え方です。では、どうやってプレイス・ブランディングという新しい概念にたどり着いたか、まずは背景をお話しします。
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