「ファンベース」が世界を楽しくする。営業がそれを加速する。
読後、ふと、電通に入社して営業職に配属された初日に当時の上司から言われた言葉を思い出しました。「本田、営業の仕事を一言で言うたら、ファンづくりや。社内にも社外にも本田のファンをつくること、それに尽きるんや」
さとなお理論の最新形が「常連さん施策」?
今回紹介させていただくのは「さとなお」さんこと佐藤尚之氏の新著『ファンベース-支持され、愛され、長く売れ続けるために』(ちくま新書/2018)です。
佐藤尚之氏といえば、その著作で、広告業界、ひいては日本のマーケティング業界に常に一石を投じ続けてきたコミュニケーション・ディレクターであることは、ご存知の方も多いかと思います。
『明日の広告』(アスキー新書/2008)でマス広告一辺倒のコミュニケーションプランニングの限界を早々と予言し、『明日のコミュニケーション』(アスキー新書/2011)でソーシャルメディア時代のコミュニケーションデザインの何たるかを定義し、『明日のプランニング』(講談社現代新書/2015)ではファンベースとマス(大衆)ベースを切り分けて考えるプランニング手法を提唱するなど、時代、社会の変化とともに、常にその理論をアップデートされてきた佐藤氏。
その最新著作のタイトルがズバリ『ファンベース』。前著で紹介された「ファンベース」という考え方に特化して、その導入・強化・実際の施策などに
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