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『プレイス・ブランディング:“地域”から“場所”のブランディングへ』刊行

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『プレイス・ブランディング:“地域”から“場所”のブランディングへ』(発行:有斐閣、編:電通abic project、著:若林宏保/電通、徳山美津恵/関西大学、長尾雅信/新潟大学)が、4月28日に発行された。


四六判並製、316ページ、2200円+税、ISBN 978-4-641-16508-3


近年、国内で地域活性化や地方創生に関するプロジェクトが積極的に推し進められているが、「地域」「地方」といった固定的な単位での単発プロジェクトとなりがちで、結果、持続的かつ統一感を持ったブランディングにつながりにくいという課題が存在していた。

こうした課題を解決するために生まれた新しい考え方が、地理学における「場所(プレイス)理論」(※)と「ブランディング理論」を融合させた新しいメソッド、「プレイス・ブランディング」だ。都道府県や市といった行政区分による「地域」ではなく、例えば瀬戸内や南アルプスなどのように、物語のある「場所」を、複数の組織や人が関わりながらブランディングしていくという手法である。

※プレイス理論は、1970年代に人間主体の地理学を提唱する人文主義地理学の中で議論され始めた理論であり、現在の人文地理学では、「人間の具体的な関わりを通じて、周囲の空間や環境から分節された、個人や特定の人間

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