改憲の社説比較が示す朝日新聞の病
阻止する材料ばかり強調
憲法記念日に新聞各紙が改憲論について社説を掲載しました。同じテーマによる同じ日の社説は、特色を比べるのにいい機会です。際立っているのは朝日新聞の論調で、問題点を並べたて、政府の施策に反対論を唱えても、ではどうしたらいいのかについては、踏み込まないという習性があります。
朝日論を書く前に、各紙の共通点を指摘しますと、改憲議論ができる国会状況にはない、ということになります。「憲法を変えずとも、法律で対応できることが大半で、急いで取り組む必要はない」(朝日)、「安倍内閣の失速で、改憲の機運は盛り上がりに欠く」(読売)、「与野党間の信頼を醸成する。改憲項目の本格的な検討はそれからでも遅くない」(日経)などなど。
そうだと思いますね。改憲では、自衛隊の憲法明記が最大の焦点なのに、防衛省が日報を隠し、どのような防衛活動をしているのか不信感を持っている国民は多いでしょう。国民の目から見て、何をしているか分からない自衛隊のままで、憲法に明記しようと呼びかけても、国民投票で過半数を得られますかね。
ここで朝日新聞に対する疑問を指摘しましょう。社説の真下に「ザ・コラム」という欄があり、編集委員が執筆し、「武力で幸せを守れるのか」という見出しがついていました。社説以上に朝日新聞の特色を感じさせるコラムです。
感情論で安保を考える朝日
書き出しはこうです。「1959年6月30日。
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