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「too little, too slow」日本の創薬体制

病気に関係するすべての分子を標的とする薬剤開発
シカゴは日曜日まで東京の真冬のような気候で、コートを羽織っても肩をすくめるような寒さであったが、昨日から突然、暑くなり(暖かさを通り越して、暑い)、最高気温は昨日は28度、今日は29度と一気に夏のようだ。数日前の最低気温との差は30度で、まるでジェットコースターのような温度変化だ。悲しいことに、体が全くついていけない。
今日は紹介したい話題は二つだ。ひとつはネットニュースに出ていたものだ。ある女性が転んだ際に耳に怪我をして救急外来を訪れた。長く待たされ末に、トリアージを受け、その結果、医師の診察さえ受けなかった。アイスバックと絆創膏を張っただけだったが、後日、5751ドル(60万円以上)の請求書が送られてきた。この話を導入として、救急外来に足を踏み入れるだけで、数百ドルから数千ドルの請求をされる案件がいくつか紹介されていた。
私の知人が救急搬送された際にも、外来治療を終えて入院手続きする際には数百万円をカバー可能なクレジットカードが必要だった。日本の医療保険制度に慣れ親しんだ私には、この理不尽とも思える請求額には言葉を失うしかない。しかし、このブログで何度も触れたように、日本の医療保険制度を維持するためには、医療費の削減だけを謳っていては成り立たないところまで来ている。医療保険制度は、空気や水のように存在しているのではない。子供の頃に

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