スマホ一強はどこまで続くのか? 七つの情報行動クラスターと、IoT時代の先駆け“イマーシブ”型情報探索者の登場
情報メディア白書2018発刊を記念した連載企画、第4回は、前回に続き「スマホ一強はどこまで続くのか?」後編です。
図1 四つの情報空間と情報行動
前編では、「IoTが切り開く新しい情報空間」の副題で、現代の情報メディア環境は四つの情報空間と情報行動の枠組みで説明できること、枠組みによって顧客とのコミュニケーション手法が異なること、情報空間の一つである内部性探索空間はIoTによって生み出される新しい情報空間で、ポストスマホマーケティングの鍵を握ることを論じています。後編ではこれを受け、情報行動によるクラスター分析の結果から、各情報空間にはどのようなターゲットが存在しているのかを見ていき、スマホだけではない現代の情報行動多様化の実態を明らかにしていきたいと思います。
多様化する情報行動の好み 7タイプの情報行動クラスター
図2 七つの情報行動クラスター
まずは、情報行動による人々のグループ分けを試みた。前編で説明した四つの情報行動タイプ(※1)に加えて、情報獲得手段の好みを元に抽出した三つの「デバイス因子」(※2)で人々をクラスタリングしたものだ。結果、図2にある7タイプのクラスターが得られた。情報行動の好みによるクラスターという意味で情報行動クラスターと呼ぶことにする。それぞれ特徴を
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