希望の党が、実質的に解党することになった。責任の一端は、チャーターメンバーの一人である私にある。
希望の党が、誕生して一年に満たない時期に解党に至ったことを国民の皆様に率直にお詫びしたい。 「三権の長には遠慮してもらいたい」という私の発言が、希望の党の運営を難しいものにする一因となった。
民進党からの合流が実質的に決まったあの日の夜、新しい政党として出発するための苦渋の判断だった。悩んだ末に、私自身が壁になるしかないと考えた。
菅政権、野田政権で閣僚を務めた私には、両総理経験者に対するご恩があり、あの発言をすれば禍根を残すことになることは十分に承知していた。一人の政治家として両総理から多くのものを学んできたし、お二人に対する敬意は今でも変わっていない。
あの時のことを率直にお詫びしたい。何とかして局面を打開しなければならないという強い思いが先行し、冷静さを欠いていた面があった。当時の私には、過信と慢心があったのだと思う。
私は、希望の党の結党については、信念を貫いた。それは今も揺らいでいない。
「外交安保は現実主義、憲法は改正、内政は多様性と共生」というのが私の理念の三本柱だ。希望の党は、「安保の現実主義」と「憲法改正」以外にも、「ダイバーシティ社会の実現」というスローガンを掲げ、LGBT の差別解消法の制定などを目指した。 理想を抱いて結党した希望の党が、一年も経たずに解党される
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