あらためて木村草太教授の集団的自衛権違憲論に疑問を呈する
テレビ朝日「報道ステーション」より:編集部
昨日のブログで、北岡伸一JICA理事長と私との対談記事を掲載していただいた『中央公論』を紹介しつつ、木村草太教授の「メディアにもてはやされている極端な意見を言う人」発言について、ふれた。
するとコメント欄で、木村教授が「清宮四郎も読んでいない」という理由で、国際法学者や政治学者らを批判しているラジオ番組があったことなどを、親切に教えていただいた。
木村教授が「清宮四郎も読んでいないのだろう」と断定する理由は、通常法には憲法の授権が必要であることを、国際法学者や政治学者が知らないから、だという。なぜこのような単純なことを言うのに、いちいち「清宮四郎」などといった気の利いたところを狙った名前を出すのかよくわからないが、そもそも一般法令が憲法に反してはならないことを知らない国際法学者や政治学者がいる、という主張は、すごい。
法学者ではないからといって、そんなことを知らない学者が、いるはずがない。学者でなくても、たいていの人が知っているのではないか。だが、ラジオを聞いている聴取者に、「そうか、誰だか知らないけど、憲法学者だけは知っている偉い先生のことを、国際法学者は政治学者は知らないから、憲法学者と意見が違ってしまうのだな」、という印象を与えるためには、木村教授のしゃべり方は、十分に効果的なのだろう。(関連していると思われる木村教授の団藤重光へ
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