萩生田前官房副長官、加計幸太郎氏(中央)との懇親に臨む安倍首相(萩生田氏ブログより:編集部)
底が抜けたような情報リーク
森友学園と思えば、次は加計学園で連日、「まさか、まさか」ですね。これでは来春の地方統一選、夏の参院選に影響が出ないはずはなく、与党議員も戦々恐々でしょう。与党全体の責任というより、官邸発の問題ですから、「安倍政権はいつまでもつのか」に関心が移っています。
長引けば野党は喜ぶでしょう。喜んでも野党には政権を握る力はありません。自民党の体制を早期に立て直せるかが焦点となります。
9日の参院決算委員会で、質問者の自民党議員が財務省理財局長に向かって、「バカか、本当に」と大声を上げました。森友学園の学校用地として払い下げる国有地の地下に、大量の廃棄物が見つかり、そのため8億円も値引きして売却した案件の真相を解明する場面です。
ゴミを撤去するのにダンプカーを何千台も動員したことにして、財務省職員が学園の弁護士に口裏を合わせてほしいと依頼したという話です。理財局長は口裏合わせの事実を認め、委員会室にどよめきが走りました。事実に反する工作をするのに、相手側の弁護士に依頼したという神経が分かりません。弁護士ならそんな工作に応じるわけはなく、ばれたら弁護士は罪を負います。
情報漏れを想定し口裏工作
職員同士で口裏を合わせるのはよくあるにしても、なぜまた相手を弁護士にしたのでしょう
コメント