【映画評】ダンガル きっと、つよくなる
ダンガル きっと、つよくなる [CD]
レスリングでインド国内チャンピオンにまでのぼりつめたマハヴィルは、生活のために引退し、若手の育成に励んでいた。心の奥底でレスリングをあきらめきれないマハヴィルは、子どもに金メダルをとる夢を託そうとするが、生まれてくるのは女の子ばかり。それでもケンカで男の子をやっつけた長女ギータと次女ハビータを見て、二人をレスリング選手として鍛えることを決意する…。
レスリングに夢を託した熱血漢の父と二人の娘たちの奮闘を描くインド映画「ダンガル きっと、つよくなる」。インドでこんなにもレスリングが盛んだとは知らなかったが、それはさておき。頑固オヤジのスパルタ猛特訓で、姉妹が才能を開花させ、実績を残したのは事実。その実話を踏まえて作られた本作は、涙と笑いのブレンド具合が絶妙で、感動の家族愛・スポ根ドラマに仕上がっている。最初は娘たちに自分の夢を“無理やり”託す父親が暴君に見えるのだが、実は父親の猛特訓は決してエゴではなく、娘たちへの深い愛情ゆえと分かってからは、感動へと一直線に突き進む。姉妹たちも、元来の負けず嫌い。ナニクソ!とばかりに頑張ってしまう姿がこれまた、実に清々しい。
インドの国宝級スターのアーミル・カーンが27kgの体重増減で役者魂を披露すれば、姉妹役の二人(どちらも美人!)も自らレスリングシーンをこなし、ガッツを見せている。父性愛とスポ根だけなら
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