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「スタッフのやる気」を高める承認を使いこなすテクニック

経済ニュース
写真は書籍書影
「思うように商品が売れない」「人材が育たないし、育ったと思ったら定着しない」「人材募集をかけても人が集まらない」「休みがとれずに休日も仕事をしている」「キャリアパスが見えにくく将来が不安だ」。なかなか厳しい流通業界。将来の見通しがなく、多忙極まりない日々を過ごしている店長は少なくない。
今回は、『店長の一流、二流、三流』(アスカビジネス)を紹介したい。著者は、人材育成などを手がけている、岡本文宏さん。店長として高い実績を上げる一流店長はどんな理由で、どのようにしているのかを解説したノウハウ本になる。
承認を認めるとはどういうこと
「スタッフのやる気」を高めるためには「褒める」ことが効果的であることは、多くの店長が理解している。人材育成の指南書には必ず、その重要性が紹介されており、人を育てるためには欠かせないこととして記されている。
「私自身もアパレル専門店で店長をしていた頃は、頑張って、スタッフを褒めようと努力していました。でも、現場でスタッフの行動をみていると、褒めるどころか、至らぬ点、小言を言いたくなるようなことばかり目についてしまい、結果として褒めることができないという状況になっていました。」(岡本さん)
「なぜ、褒めることが難しいと感じるのか?その理由は、褒めることができるのは、相手の行動や結果が、褒める側の期待値以上であることが条件となるからです。」(同)

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