多様な価格戦略とユーザー行動
もし、あなたがトヨタのレクサスのセダンを買うとしよう。
サイトで調べたところ、レクサスのセダンにはLS、GS、GSF、ISの大きく4種類があり、GSの中には4種類、ISの中には3種類の車種がある。
価格感応度が高い人、つまり価格に敏感な人なら一番安いグレードを買うことが多いだろう。
逆に、価格感応度が低い人、つまりあまり価格に左右されない人であれば高いグレードを買うことが多くなるはずだ。
ソニーデジタルカメラのαシリーズも複数のバージョンを取り揃えており、顧客の価格感応度に応じた品ぞろえをしている。
価格感応度というのは個人の持つ価格弾力性のことで、感応度が高ければ価格弾力性が高く、感応度が低ければ価格弾力性が低い。
価格弾力性が高いと購買行動が価格に左右されやすく、価格弾力性が低いと価格に左右されにくい。価格弾力性の低い米や野菜なのど生活必需品は、少々高くても買わざるを得ない。
レクサスやソニーのαシリーズは、いずれの顧客も取り込めるようバージョニングを行っているのだ。
これは個人のこだわりにも左右される。
車に強いこだわりを持つ人は、最上級グレードのレクサスを買い、さほどこだわりのないカメラの方はαシリーズの一番低いグレードを買うだろう。当然、逆もアリだ。
女性服のブティックというのは頻繁に見かけるのに、男性服の専門店をあまり見かけないのは、服に関する価格感応度が女性の方が低
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