各国の初等中等学校では、どのようにICTを活用した教育が進められているのだろうか。各国教員のポスター発表からいくつか紹介しよう。
第一は、子供たちに基礎知識を提供する教育。
ボスニアヘルツェゴビナでは教員のおよそ1/4しかWordやExcelが使えない。そこで教員への訓練を実施し、子供たちを教えられるようにした。多くの人々が西欧で仕事に就くこの国で、子供たちによりよい就職機会を与えようとこの事業に政府予算が投じられている(A. Begićの展示)。
スリランカでは子供たちのネット被害が問題になっている。そこでS. Maithripalaはスカイプを用いた遠隔講義システムを立ち上げた。講義の最後に簡単な○×クイズを行う。クイズ四問は次の通り。「悲しいことや困ったことが起きたら、身近な信頼のおける大人に相談する」「氏名などをネットで人に渡す前に、身近な信頼のおける大人に相談する」「ネット友達と直接(オフラインで)会うことはない」「ネットのエチケットを守り、狂暴にはならない」
第二は、子供たちの積極性を培おうという教育。
教員に質問したいことがあったら、帰宅後でも連絡が取れるように、サウジアラビアの教員I. A. Aljabriはメールの使い方を子供たちに教えた。たくさんのメールが来るので応答は大変だが、子供たちの学習意欲が高まり積極性が増したそうだ。
ナイル川の環境汚染を減らそうと、
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各国教員が進める教育でのICT活用
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