デジタルテクノロジーが急速に進歩し、プログラミングスキルの重要性が唱えられるようになり、エンジニア人材もどんどん増えている。
ハッカソンはそんなエンジニアたちが集まり、そのスキルを使って新たなソフトウェア開発を行い競い合うコンテストだ。基本的には。
ここで「基本的には」と述べたのには訳がある。少なくとも筆者の住むサンフランシスコで開催されるハッカソンでは、ノンエンジニアたちの参加が少なくない。むしろ、エンジニアの参加者は全体の半数以下なのではと感じる場合もあるほどだ。
そこでは、従来的なエンジニアだらけのハッカソンの在り方を超えて、非テクノロジーの様々な分野とテックシーンにおける溝を埋め、参加者間で新たなコラボレーションが創造されている。つまり、サンフランシスコでは、デジタルテクノロジーを用いた新しいものづくりが、エンジニアだけでなくより広い人々の身近なアクテビティとして存在しているのだ。
そこで今までにない角度からのアイデアが生まれ、それがどんどん形になっていくのが最近のサンフランシスコのハッカソンシーンである。筆者はその流れに、近年日本でバズワード化している”オープンイノベーション”を促進するヒントが隠されているのでは無いかと考える。
ここで紹介するハッカソンの取り組みは、ビジネス業界の人々のみならず、行政や医療関係など非営利分野で活躍する
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