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「人が集まる広告」と「見向きもされない広告」の違い。ECの求人広告を考察して分かったこと | 竹内謙礼の一筆啓上


EC企業が売り上げを伸ばすには、人材の確保が急務。採用戦略が整っていない企業の成長は難しいと言える。こうした背景を踏まえ、求人サイトに出稿されているEC企業の求人広告を見てみた。その上で、実践的な採用戦略について考察してみた。

中小ECは人手不足で四苦八苦
どの業種・業態も人手不足と言われるが、EC業界の労働力不足は特に深刻だ。そもそも、「ネット」と「小売り」両方の知識が求められるため、人材そのものが世の中に乏しい。クリエイティブな作業も多いため、1日の労働時間が長い。
一方で、結局は小売りのため“薄利多売”。「営業利益率2ケタ台は当たり前」というIT企業とは異なり、利益率が1ケタ台後半だったら“優良企業”(以下の表を参照。主にEC事業のみを展開している企業を参考にしてみた。北の達人は粗利率の高い美容・健康商材のため高い営業利益率をキープ。仕入れ商材を扱っている他の企業は5%以下の営業利益率)。そのため、いくら優秀な人材でも高給取りにはなりにくい。だから人材の流出も激しい。

表 EC企業の利益率の例(IR資料をもとに編集部で作成)



 
営業利益
(百万円)
売上高
(百万円)
営業利益率


北の達人コーポレーション(平成29年2月期)
542
2,696
20.1%

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