スカンジナビア文学界の巨峰、スウェーデンの作家ヨハン・アウグスト・ストリンドベリ(1849~1912年)は「自分は神を探しに出かけたが、出会ったのは悪魔だけだった」と皮肉を込めて語ったが、われわれは事実を知ろうとサーチすると、フェイク・ニュースに出会う時代に生きているのかもしれない。
▲訪朝の成果をトランプ大統領に報告する鄭義溶韓国大統領府国家安保室長(2018年3月8日、ホワイトハウス、韓国大統領府公式サイトから)
オーストリア通信(APA)の科学欄に興味深い記事が掲載されていた。450万のツイッターを分析した結果、「フェイク・ニュース(偽情報)は事実より迅速、かつ広く伝わっていくことが判明した」というのだ。以下、APAの記事を参考にしながら、読者と共に考えていきたい。
2013年4月15日午後2時50分、米国マサチューセッツ州のボストン・マラソンで、2つのリュックサックに隠されていた爆弾が続けざまに爆発し、3人が死亡、264人が負傷するという事件が発生した。同テロ事件は多くの人々に衝撃、困惑、怒りを与えた。同時に、数百万のツイッターが配信された。そのツイッターの約3分の1がフェイク情報だったというのだ。
ボストンのマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者は爆発テロ事件に関連して大量のフェイク情報が配信されたことに注目し、分析に乗り出した。MITのメディア・ラボはツイッターと連
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「北情報の90%はフェイクだ」
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