欧州はここ数日寒波に襲われ、交通網が絶たれ、外地から隔離された地域さえ出ているが、ドイツの政界はようやく長いトンネルを抜けた。昨年9月24日の独連邦議会選後、新政権が誕生できずに5カ月以上(161日)が経過したが、メルケル独首相が率いる与党「キリスト教民主、社会同盟」(CDU/CSU)と野党第一党「社会民主党」(SPD)との大連立政権(第4次メルケル政権)が発足に向けて大きく前進した。
▲党員投票の結果後、記者会見に応じるオラーフ・ショルツ・ハンブルク市長(次期財務相、副首相候補)2018年3月4日、ベルリンで、ドイツ公営放送の中継から
SPDは4日午前(現地時間)、大連立政権の合意内容の是非を問う党員投票(46万3722人)の結果を公表した。賛成票は23万9604票(66・02%)、反対票は12万3329票(33・98%)、投票率は約78・39%だった。賛成票が全体の約3分の2を占める予想外の結果だった。
これを受け、今月14日には連邦議会でメルケル首相が首相に再選される道が開かれた。ちなみに、CDU/CSUとSPDの連邦議会(定数709議席)の議席数は246議席と153議席で合わせて399議席だ。
CDU/CSUはSPDに先駆け、大連立交渉の合意内容を党大会で承認済みだが、SPDは党内の大連立に反対する声を考慮して、全党員に合意内容の是非を問うことにした。SPD内では連邦議会選
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独政界、長いトンネルを抜ける
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