強まる中国ブランドの影響力
前回に引き続き、電通イージス・ネットワークのカラが発表した「TOP 10 TRENDS」から、2018年のデジタルの10大潮流を紹介する。
中国ブランドは投資と買収を通じて、また彼らの画期的なアイデアを欧米企業が採用することによって、欧米諸国に大きな影響を及ぼし始めている。
欧米諸国の人々がよく話題にするのはGAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)やFANG(フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグル)だが、中国で注目すべきなのはBAT=バイドゥ、アリババ、テンセントの3社。テンセントは先日スナップチャットの株式12%を買収し、今後アプリ開発に介入していく可能性がある。また、すでにスポティファイやテスラの株も所有している。
中国のタクシーアプリ「Didi Chuxing(ディディシューシン)」は、欧州各地で使用されているウーバーに対抗する新アプリ「Taxify(タクシファイ)」に多額を出資。中国のアプリが世界的に拡大するきっかけとなったアプリの一つ「Musical.ly(ミュジカリー)」は、17年11月に8億ドル余りで買収された。
しかし最も重要なのは、欧米企業が「独身の日」や旧正月の祭事など、中国の画期的なアイデアを観察し、そこから学んでいるということだ。
フェイスブックはビデオ通話、送金、ウーバーのアプ
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