法科大学院は“国家的詐欺”で、大卒の肩書は“無意味” ⁉︎
数年前、とある知人が「法科大学院制度は国家的詐欺だ!」と言って、憤っていました。
よくよく聞いてみると、彼の言い分はかなり筋が通っています。
法科大学院制度が創設されたときは、文科省や法務省は大々的に「卒業者の7割が法曹になれる」と打ち出していました。
その後、名も知らぬ大学まで法科大学院を設立したことを知った私たち弁護士らは、「7割は絶対にありえない。7割も通したら司法修習ができない」と判断していました。
しかし、部外者にはそんなことはわかりませんでした。
私の知人は、それまで勤めていた一部上場企業を退職して某大学の法科大学院に通いましたが、“三振”をして(当時は司法試験の受験回数が3回までで、3回受けて合格しないと受験資格を失います)法曹への道を閉ざされました。
ところが、彼の真の悲劇はその後にあったのです。
一流大学を卒業し一部上場企業で10年以上勤務していたので、贅沢を言わなければ就職できると思って中途採用面接を受けたら、「法科大学院まで出てどうして3回も司法試験に合格しなかったのですか…」と、採用担当者から冷ややかにあしらわれ、すべて落とされたのです。
採用担当者は司法試験の事情など全く知らず、法科大学院を卒業したのに3回不合格になった彼を”落ちこぼれ”だと判断したらしいのです。国の甘言に騙されて、高額な学費を支払って、その上キャリアまで二級品にされてしまった…「国家的
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