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がんプレシジョン医療⑥

経済ニュース
私の考えるがんプレシジョン医療の全貌を下図に示す。これらは、
1.がん細胞を見つける
2.がんの治療薬を選択する(外科療法や放射線療法が第1選択肢の場合が多いが、それらは省く)
3.がん免疫療法を提供する
の3要素から成り立つ。
「プレシジョン医療」を単なる「最適薬剤を選ぶためのもの」と狭義に捉えず、5-10年後にあるべき姿の医療を見据えて、研究・開発、そして、医療供給体制の再構築も含めて考える時期に来ている。当然ながら、これらを支えるには、ゲノムを中心とするオミックス研究、免疫学研究、分子標的治療薬開発、そして、バイオインフォーマティクス・人工知能を統合的に組み合わせるとともに、医療現場に導入する際の課題にも取り組むことが不可欠である。特に、臨床応用に際しては、医療費に与える影響(私は長期的には、医療費の削減につながると信じている)も考慮しないと、臨床現場で広げていくことは難しい。最悪のシナリオは、海外の診断法やシステムが導入された結果、自費診療や自由診療の形で実施され、貧富の差を生んでいくことだ。誰でも、いつでも、どこでも平等に医療にアクセスできる現行制度を維持するための工夫が必要である。
がんに限らず、大半の疾患は、高齢化と共に罹患率が上昇する。団塊の世代が75歳に達する2025年ころには、医療費は急増すると予測されている。無理な医療費抑制策は、確実に医療の質の低下を招く。

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