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【GEPR】トランプ大統領のパリ協定復帰発言をめぐって

経済ニュース
有馬純 東京大学公共政策大学院教授
本年1月11日、外電で「トランプ大統領がパリ協定復帰の可能性を示唆した」との報道が流れた。例えばBBCは”Trump says US ‘could conceivably’ rejoin Paris deal”とヘッドラインを掲げている。日本でも「トランプ氏、パリ協定「復帰もあり得る」」との記事が出た。昨年6月にトランプ大統領がホワイトハウスでパリ協定離脱を宣言したことは世界に大きな衝撃を与えた。この記事が事実であるとすれば、大きな状況変化である。
このトランプ発言は、米国訪問中のノルウェーのソルベルク首相との会談後の共同記者会見の際に飛び出したものだ。その時の模様はYou Tube に記録されており、まずは彼が正確に何を言ったのかを確かめようと該当部分を見てみた。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=5YgocPXZs7g?feature=oembed&w=500&h=281]
まずノルウェーの記者から「ノルウェーはパリ協定を強く支持しており、米国の離脱を非常に遺憾に思っている。どうすれば米国にパリ協定残留を説得できるのか」との質問があった。これに対してトランプ大統領の応答は以下の通りである。
合意され署名されたパリ協定は米国にとってフェアなものではなく、米

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