いま、世界の最大の関心事は、あることに集まっている。それは、アメリカが、ほんとうに北朝鮮に武力行使をするのか。そして、するとしたらいつなのか、だ。
もしアメリカが北朝鮮を攻撃すれば、当然、北朝鮮は韓国、日本を標的にして反撃してくるだろう。そんな状況のなかで、中国が北朝鮮に対する態度を変えているという。
中国は、北朝鮮にとって、もっとも影響力のある国だ。北朝鮮の貿易の大半は中国相手だ。もし、中国が原油の輸出を止めたら、北朝鮮は一気に窮地に陥ることになる。
しかし、これまで中国は、北朝鮮を決定的に苦しめることをしなかった。アメリカのトランプ大統領は、中国に対して、北朝鮮への厳しい態度を期待してきた。だが、中国は、その期待にことごとく応えてこなかったのだ。
そもそも国連の北朝鮮への制裁決議では、決定的な項目が入ると、中国とロシアは拒否権を発動した。もっとも影響力がある中国が、北朝鮮に引導を渡さなかったのはなぜか。
なぜならばそれは、中国にとって北朝鮮は、なくてはならない国だからだ。
朝鮮半島が韓国によって統一されることは、中国にとって許しがたいことなのだ。韓国が半島を統一すれば、北朝鮮は民主主義国家になる。これは、中国にとって受け入れがたいことなのだ。だからこそ韓国との間にある、北朝鮮という存在が、中国にとって重要なのだ。
そんな中国が、最近、北朝鮮への態度を変えている。これは、いったい
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なぜ、中国は北朝鮮への態度を変えたのか?
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