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スリッパや座布団が勝手にうごく――自動運転を応用した未来型旅館を日産が公開

風が吹いているわけでもないのに、スリッパや座布団がひとりでに動く。
安心してほしい。TechCrunch Japanが紹介するのだから、これはお化けの話じゃない。テクノロジーで旅館の“おもてなし”が進化したというお話だ。
日産自動車は1月25日、300年以上の歴史を誇る箱根の老舗旅館「一の湯本館」の協力のもと、自動運転技術を旅館運営に応用した未来型旅館の「ProPILOT Park RYOKAN(以下、PPP旅館)」を公開した(プロモーションムービー)。
この旅館では、スイッチを押すと脱ぎ散らかされたスリッパが玄関先に整列する。それだけでなく、客室の座布団やテーブル、リモコンなども勝手に定位置へと戻ってきてくれるのだ。
こんな夢の旅館を実現したのは、日産の新型EV「日産リーフ」に搭載された「プロパイロット パーキング」という技術。これは、スイッチを押したりナビの確認ボタンを押したりといった3ステップを踏むだけで、自動車がステアリング、アクセル、ブレーキなどを自動制御して駐車場の空きスペースに自動駐車するという技術だ。以下のTVCMで目にしたことがあるという読者も多いだろう。
日産はPPP旅館の開発背景について、「(日本政府は)観光を目的とした訪日外国人を2020年に現在の2倍の4000万人、30年には同3倍の6000万人に増やすという目標を掲げている。しか

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