Nissan(日産)は今年のCESで、‘Xmotion’と名付けた斬新なコンセプトカーを披露した。SUVのクロスオーバーのようなこのコンセプトカーは、すっきりした車体デザインにシャープな角(かど)や独特のヘッドライトでアクセントつけ、内部はタッチスクリーンと革新的な制御機構が融合し、外見は未来的であると同時に、どことなく牧歌的で癒やしの効果もある。
Xmotionの外殻は、Nissanによると、富士山に代表されるような日本の自然の美観と、電子製品であふれる現代の都市環境を組み合わせている。つまりBlade Runner的であると同時に現代の東京ふうでもある、と。
外観もおもしろいが、この車が斬新と言えるのは、主にその内部だ。まず、仮想アシスタントの役は画面上の鯉が演ずる。その鯉はコンソールとアームレスト上のタッチスクリーンを泳いで行き来し、社内の環境条件や音楽などを、目的地とユーザーの好みに合わせてプログラムする。車が自動運転モードのときは、仮想アシスタントも忙しい。今走っているルートに関する情報を大量に提供し、レーンを変えたり、運転マナーの順守なども担当し、次の休憩施設も教える。
内部の装置類の中ではスクリーン〔複数形〕がとくに重要で、そもそもミラーがまったくないのも、すべてをスクリーンに依存するからだ。
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