騒動後に妻の小川菜摘さんのインスタ投稿が話題になった浜田雅功さん(インスタグラムより:編集部)
大学を卒業した私は、スポーツライターとなった。小学校教員となるまでの7年間、オリンピックやサッカーW杯など様々なスポーツイベントを取材する機会に恵まれた。なかでも最も力を入れて取材をしていたのがプロ野球。暇さえあればグラウンドに足を運び、選手やスタッフの方々にお話を聞かせていただいた。
各チームの監督に取材させていただく機会も多くあった。電動車椅子に乗った手足のないスポーツライター。取材を受ける側にとっても、恐らくは初めての体験だろう。さぞ戸惑わせてしまったことと思う。
私に対する監督たちの対応は、大きく3つのタイプに分けることができた。どう接したらいいのかわからず、表情を硬くする監督。「障害者なのによく頑張って」と過剰な評価をしてくださる監督。そして、私の障害にまったく気を留めることなく、淡々と野球の話だけをする監督。
3つ目のタイプには、「ファンのみなさま、おめでとうございます」という、ほんわかした名言でも知られる若松勉監督(当時ヤクルトスワローズ監督)や、野球界きっての理論派である野村克也監督(当時阪神タイガース監督)がいた。
先に断っておくが、どのタイプの監督からも障害者を差別する気持ちは感じられなかった。ただ、障害を抱えるスポーツライターとしてもっとも居心地が良く感じられたのは
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