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左翼はなぜ負け続けるのか

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=CZoUZXga1Yg&w=560&h=315]
社民党の党首選挙で立候補者がなく、告示をやりなおすことになった。国会議員はわずか4人で、党首が落選という状態では、誰も党首なんかやらないだろう。社民党の消滅は時間の問題だが、それ自体は大した問題ではない。深刻なのは立民党も含めて左翼が弱体化し、日本では政権交代が(見通せる将来に)不可能になったことだ。
左翼はずっとダメだったわけではない。終戦直後にはGHQは進歩的な社会党に期待し、政権党として育成した。1950年代の講和論争では、知識人の圧倒的多数が「全面講和」派で、論争では左翼が勝っていたが、政治的には勝負にならなかった。
最大の岐路は60年安保だった。各地で米軍基地反対闘争が盛り上がり、その元凶は不平等な安保条約だという反対運動が盛り上がった。知識人も学生も含めた大規模なデモが国会を包囲して岸首相を退陣に追い込んだが、それはまぐれ当たりだった。池田内閣で行われた1960年11月の総選挙では、自民党が296議席で圧勝したのだ。
ところが安保闘争を「大衆運動の勝利」と勘違いした社会党は、「護憲」や「非武装中立」を掲げた。このように憲法を争点に掲げたことが左翼の敗因だった。日本以外の先進国では、左翼(社民)の目玉政策はバラマキ福祉である。

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