昨年から今年にかけて、多くの経営者からサプライチェーン改革をしたいという相談が増えているが、従来と異なる視点が求められていると実感している。高速で変わるビジネスプランおよび製品・サービスライフサイクルに対応しつつ、「デジタル」が可能にするイノベーションをふんだんに取り入れたサプライチェーンをデザインしたい、このように考える企業が非常に多い。しかしイノベーションを取り入れようとすると投資は自然と大きくなり、この投資を高速のビジネス変化のなかで回収していくというのは、従来型のサプライチェーン検討のアプローチでは背反する命題に一見思えてしまう。これまでとは発想を変えたサプライチェーン検討のアプローチが必要だと考えるが、アクセンチュア・ストラテジーではこれを「デジタルサプライネットワーク」というコンセプトで提唱している。本稿ではこのコンセプトが意図するところを概説する。
Source: ハーバード
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